野村 司
「密室ミステリー」風の神回もあったし、シルビーの”運命の人”も予想外〜。 楽しかった「シカゴ・ファイア」シーズン7(全22話)最終回までの感想と小ネタです。
*ネタバレがあります。
AXNでの放送で「シカゴ・ファイア」シーズン7(全22話)を観終わりました!
出会いあり、別れあり、イビリあり、笑いあり、ハードな火災シーンあり…、シーズン7も楽しかったです。
今回の記事では、シーズン7終盤について書かせていただきますけども。「シカゴ・ファイア」のことを考えすぎたのか、自分のパソコンを起動するときのパスワードを、間違えて「Chicago」と打ってしまいました。(←ボンヤリと生きているからかもしれませんが)気を取り直してがんばります。
まず、第19話「嵐の夜」が面白かったです。
このエピソードの舞台は、なんと51分署の敷地内のみ。
51分署に迷い込んだ少年と、テレビのニュース画面で報道されている発砲事件との関係が、次第に明らかになっていくという「密室ミステリー」風の物語になっているんですよね。
この物語の構成には驚きました。まるで三谷幸喜作品のような趣き。外はどしゃぶりの雨というのが、また雰囲気バツグンでした。↓
ただ「密室ミステリー」風ではあるものの、ミステリーとしての難易度は高くありません。誰が犯人か、すぐわかりますしね。
劇中では、消防隊員のオーチスが犯人に対して良い仕事をしていました。↓
しかしながら脚本のアイデアは素晴らしく、「シカゴ・ファイアという題材で、こんなことも出来るのか」と、可能性の広がりを感じました。こういう変わった企画、またやってほしいです。
そんな第19話の名場面。
はしご小隊の中隊長ケイシーが、機材庫に隠れている少年の心を開くために「犬を連れてこい!」と署員に指示。
「子どもには犬が効く!」と断言。
荒療治に笑ってしまいました。
第19話付近から、救急隊員で、シカゴの”恋多き女”ことシルビーに心の変化が。
あの子が動き始めました!
シカゴの合コン、略して「シカ合コン」ですよ!
まずは、お堅いケイシーがゲームに興じる場面が新鮮。そしてジェスチャー・ゲームにおいては、見事な連携を見せるシルビーとケイシー。
我々視聴者には、「実は気が合うシルビーとケイシー」という新機軸が突き出されました。
ゲームナイト以前にも「冒険旅行が好きなタイプ」等、シルビーとケイシーの価値観は同じとする伏線も仕込まれていましたが。
ゲームナイトを境に「シルビーの運命の相手はケイシー」という本格的な恋物語が誕生したのでした。↓
シルビーがこれまで抱かれてきた相手は、メイン・キャラクター以外の男性。
”下の方”から抱かれていくタイプでした!「シカゴ・ファイア」の顔とも言えるメイン・キャラクター、ケイシーが恋の相手になるなんて、ちょっと考えられない〜。
「シルビーさん、シカゴのてっぺん取るつもりですか?!」という気持ちなのですが。
あまりにメイン・キャラクター以外の男性ばかりに抱かれすぎ、もう駒が残っていない、ということなのかもしれませんね。
劇中では「ケイシーは運命の人」というセリフが飛び交うことに。
僚の女子チームも、囃し立ててました。↓
最終話の第22話で、シルビーの恋に急展開。
ケイシーと気持ちがすれ違っている時に、シルビーの元カレであるシェフィールド牧師が再登場。↓
シェフィールド牧師の言い分を簡単に言えば「まだシルビーを抱きたい。
転勤するから一緒にシカゴを出てほしい」というものでした。早朝から51分署に押しかけてきたシェフィールド牧師。↓
どんな用件かと思ったら。↓
まさか、まさかのプロポーズ!↓
「シルビーは断るよね?」と思ったら。↓
承諾かい!↓
「シルビーさん、あなた、こないだまでケイシーが運命の人って言ってたじゃん。何だったのよ一体…」と思って、ガックリきてしまいました。しかし入籍するまでは安心できません。どんな契約も油断は禁物、ハンコを押すまでは!「いざシカゴを出る」という場面で、シルビーは「やっぱり残る」って言いだしそう〜。シルビーがいなくなったら、恋物語の担当者がいなくなってしまいますしね。次シーズンで、さらなる展開に期待したいです。
そんな感じで。
まさかのシルビーの台頭で「見せ場を食われた感」がある、救助/レスキュー隊の小隊長セブライドですけども。
シーズン7のセブライドも、彼らしい悲劇やラブストーリーが語られて、充実の活躍ぶりでした。
第20話「気になる出火」では、美容室火災に不審な点が。
その後、最終話である第22話「僕と一緒に」まで美容室火災の放火疑惑が語られて、「なんだか引っ張るよね〜」と思っていたら。
セブライドの父で、シーズン7序盤で死んでしまったベニーが、かつて追っていた未解決放火事件と同一犯の疑いが。セブライドが亡き父の無念を晴らすべく犯人を追う、という展開に胸が熱くなりました。
セブライドと別れたはずのキッドも協力して、容疑者を特定するのですが。
一緒に行動するうちに、情がわいたのでしょうか。
キッドは、ついにセブライドの「太ももをさする」くらいに再接近。
ついに山小屋ふう別荘にて、セブライドはキッドを抱きました!「山小屋抱き」の敢行ですよ!!
あの「太もものさすり」は「抱き合図」だったのだと思います。
このように、放火事件を解決することによって、セブライドの家族問題、恋の問題も一気に収束。セブライドのパートも、見事な脚本力で魅せてくれました。↓
というわけで。第22話「僕と一緒に」は、ケイシー、セブライド、シルビー共に、ネタが充実しまくっているエピソードなのですが。ラスト間際では大規模火災が発生し、51分署の署員が火災現場で大ピンチに陥ります。救急隊員のフォスターやシルビーまで防火服を着ての救出活動に、「これは一大事」という緊張感が。↓
そして、シーズン・フィナーレ恒例の「大ピンチのまま」で最終話が終了〜。次シーズンも、51分署の署員全員が元気であることを祈ります。
ところで。
第22話では、劇中のバー「モリーズ」に、シカゴ市長と称する男性が来店。
カウンターに座って、二言、三言しゃべってましたけども。
ドラマ鑑賞中は「さては、この人が次シーズンの敵役なんじゃないの〜?次シーズンは、この人がボーデン大隊長をイビるのかもよ」な〜んて、思っていたのですが。
後に調べたら、彼の名前はラーム・エマニュエルさんで、本物のシカゴ市長さん!(*2019年時点)
まさかのご本人!!
ゲストとして、一度きりのご登場でした。
冷静に考えてみれば、市長さんともあろうお方を、敵役にするわけありませんね。
ああ、自分の目って節穴〜。
以上です!
それでは、「シカゴ・ファイア」次シーズンも楽しみにしています。