数多くの最強チームが活躍するアクション海外ドラマをお届けしているアクションチャンネルでは、「最強チームのつくりかた」について、ビジネスやスポーツの現場で組織運営や人材育成に取り組む方々にインタビューする企画をお届けしています。
第4弾は、1902年創業の老舗、一般用医薬品等の卸売業を営むアルフレッサ ヘルスケア株式会社の代表取締役社長・西田誠さんのインタビューをお届けします。物流トラブルや災害対応を乗り越えてきた経験から、チームビルディングの重要性を感じたという西田さん。美と健康分野のリーディングカンパニーとして成長を続ける健康総合商社のトップが語るチームづくりの極意とは――。

<プロフィール>
西田誠(にしだ まこと)
アルフレッサ ヘルスケア株式会社 代表取締役社長。
1983年8月、日本商事株式会社(現アルフレッサ株式会社)に入社。その後、2005年4月にシーエス薬品株式会社(現アルフレッサ株式会社)大阪第一支店課長として出向。2011年10月には丹平中田株式会社とシーエス薬品株式会社の薬粧部門が合併し、アルフレッサ ヘルスケア株式会社が設立され、同時に営業本部広域第二支社長に就任。その後、2017年に常務執行役員営業本部長に就任し、取締役常務執行役員営業本部長を経て、2023年4月から代表取締役社長を務める。趣味は、自転車とマラソン。
-どのような場面で「チームビルディングの重要性」を感じますか?
西田誠さん(以下、敬称略):
一般用医薬品等の卸売業である当社の第一の使命・一丁目一番地は、お取引先様からいただいた注文のとおり正確に商品をお届けすることであります。今までも何度かシステム・物流トラブルに見舞われたことがありましたが、その度に各部署が連携して困難を乗り越えてきました。そうした時にチームの力が発揮されたと感じますし、チームビルディングの重要性も感じます。チームとして働くことの大切さは日常業務の中でも社員と共有していることですが、特にそれを強く実感したのは、阪神淡路大震災、東日本大震災が発生した時でした。当時は一社員であった私も、全社一丸で「被災地の方々へ必要な物資・商品をお届けするんだ」という強い思いを持って対応にあたった経験はとても印象深く、このことから、皆で一つの思いを共有することがチームで働くことの礎であると感じています。近年は災害も多いため、非常時でも当社の使命を当たり前に全うできるよう、社員も日々努力し職務に邁進しています。
-チームビルディングが組織にとって重要な理由は何だと思いますか?
西田:
私たちの会社も含め、組織というものはその活動を通して社会的な存在意義を示し、自らの使命を果たしていくことが大事であり、なおかつ持続的に活動を行っていくためにはお金、利益が必要です。私は、存在意義を示し、利益を確保するためにはチームづくりは欠かせないと考えています。会社がさまざまな人の集合体であることを考えれば当然のことですが、一人では達成できない目標も一人ひとりの力を集結したチームなら可能になります。部門の中はもちろん、部門間の壁を取り除き密に連携していくこと、また個人のスキルアップを図りジョブローテーション等を行っていくことが強固なチームの構築に繋がると思います。
-チームづくりにおいて、最も大切にしていること、また「これはやってはいけない」と考えていることがあれば教えてください。
西田:
チームづくりにおいて最も大切にしていることは、会話と対話です。時にはカジュアルに相手の一面を見出し、時にはしっかりと相手と向き合ってその真意を測ろうとする。これによりお互いを理解し信頼関係を深めることができますし、その上で信念を持ってやり遂げる思いが相手に伝われば人を動かす力になるのではないかと思います。
やってはいけないと考えているのは、都合の悪いことを隠すこと、悪口や公の場での愚痴。ネガティブなことは場の雰囲気も悪くなりダメですね。過去の教訓ですが、特に報連相を怠ると問題の傷口が広がって取り返しのつかないことになりお金も時間もかかり、また信頼も失います。報連相も大切にしていることの一つです。

-これまでに「チームづくりで最も苦労したこと(それをどう乗り越えられたか)」や「失敗から学んだこと」があればお聞かせください。
西田:
日々苦労しています(笑)。かつてある先輩から「失敗を成功に導く力を持っておけよ」と言われたことがありました。以来この言葉を教訓にしながら日々反省を繰り返し、失敗は失敗ときちんと受け止めたうえで成功のための次の手を打つようにしています。
またリーダーは、チームでの業務の一切を仕切るのではなく、それぞれ部下に任せていくことが必要です。失敗させ経験を積ませることで人が育ち、より良いチームが出来上がると思います。ただし、ここで大事なのが失敗したときのフォローです。リーダーはそうした場合に備えて常に二の手、三の手を考えているべきだと考えます。
-理想のチームをつくるために、どのような役割やタイプの人が必要だとお考えですか?
西田:
役割やタイプと言うなら、元気で明るく楽しい人がいてほしいと思います。チームづくりでは雰囲気が大事です。元気で明るく楽しい人は周囲をポジティブに巻き込む力を持っています。どうせ仕事をするならこんな人と一緒に働きたいと思いますね。ちなみに私の仕事をする上でのモットーも「元気で楽しく明るく」です。
-理想とするリーダー像、また影響を受けた人物や言葉などがあればお聞かせください。
西田:
理想とするリーダー像は自分ですかね(笑)。私は常に責任感と疑問を持ち、これでよかったのかと自問自答をしながら理想の姿を模索しています。これが私のリーダーシップの源です。もちろん、経営者の方々の本は好きで読みます。経営の神様とも呼ばれる松下幸之助氏や、経営学者の入山章栄先生の考えは特に好きですね。そうした本を読んでいつも感じることは、顕著な功績を残した方々も決して順風満帆だったわけではなく、普通の人と同じように苦悩を抱え、逆境を経験しながら直面した問題に対処してきたということです。結局のところ、誰であっても当たり前のことを当たり前にしていくことが大切なのだと教えられます。

-チームワークを描いた映画・ドラマ・漫画・アニメ・書籍などの中で、印象に残っている作品があれば教えてください。
西田:
書籍なら「座右の書『貞観政要』」です。中国古典からリーダーとしての考え方の真髄が学べる書籍で、非常に勉強になりました。過去も今もリーダーの考え方や志は変わらないものです。新しいことを知ることは当然大事ですが、過去から学ぶことも同様に大事ですから、私もこの書籍に感銘を受け色々と実践しているところです。
アニメ、漫画ではかなり古いですが「巨人の星」、「エースをねらえ!」、「柔道一直線」ですかね。幼い頃にこれらを観て、努力すること、一生懸命やること、そしてやり切ることの大切さや、憧れの自分になりたいという思いや大きな目標を持つことが大事だということを知りました。
-ご自身が考える「最強のチーム」に最も必要な要素を一つ教えてください。
西田:
それは、お互いを思い合う気持ちです。今やAIやデジタル技術の進歩が目覚ましい時代ではありますが、こうした時だからこそ思うことは「人」であります。もちろん会社として生産性が向上する技術は積極的に取り入れているものの、生身の「人」でしか持ちえない「あたたかみ」や「やさしさ」はずっと大切にしていきたいものです。人と人とがそういう部分で尊重し合いコミュニケーションが取れるチームが「最強のチーム」になるのだと思います。私としても、これからも思いやりや人を尊ぶ社長・リーダーとして役割を全うしていきたいです。
次回更新につきましては、詳細が決まり次第お知らせいたします。どうぞお楽しみに!
数多くの最強チームが活躍するアクション海外ドラマをお届けしているアクションチャンネルでは、「最強チームのつくりかた」について、ビジネスやスポーツの現場で組織運営や人材育成に取り組む方々にインタビューする企画をお届けしています。
本企画では、スポーツ、ビジネス、エンタメなど、様々な分野で卓越したチームワークを築いてきた方々にお話を伺いながら、「最強のチーム」を生み出すヒントを探っていきます。
今後、随時更新してまいりますので、お楽しみに!
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