2022/04/01
【あなたもきっとモンクさんが好きになる】『名探偵モンク』の4つの魅力

滝脇 まる(うりまる)

数々の神経症に悩まされながらも天才的な頭脳を駆使して難事件解決に挑む名探偵モンクの活躍を描く一話完結の本格ミステリー『名探偵モンク』が、AXNにて放送スタート!ということでこのドラマで10代を乗り越えたといっても過言ではない筆者が、改めて本作の魅力をまとめてみました。

 

【(1)あらすじ】38もの神経症に悩まされる名探偵が主人公…!

2002年~2009年にかけてアメリカで放送された一話完結のミステリードラマ『名探偵モンク』。日本でも放送され、DVDも発売されておりますので、名前は聞いたことあるよ、という方も多いのではないでしょうか?このページでは本作のあらすじをご紹介します!

主人公エイドリアン・モンクは、サンフランシスコ警察の元刑事。

数々の難事件を解決に導いてきたその推理力と観察眼で「伝説の刑事」とまで呼ばれた彼でしたが、4年前に最愛の妻が殺害された事件をきっかけに、強迫神経症が悪化。高所恐怖症、潔癖症をはじめとする多くの神経症が併発し、警官を休職することに…。

現在は、警官への復職を目指してカウンセリングを受ける傍ら、元上司のストットルマイヤー警部からの要請でコンサルタントとして事件の捜査に協力することも。休職中とはいえ冴えわたった名推理は健在!天才的な捜査能力で、誰もが見落としていた手がかりや、事件の裏に隠された意外な真実を次々と明らかにしていきます。
しかし、看護師であるシャローナのサポートがなければ日常生活もままならないモンクにとって、復職への道は長く険しいもので…?

『名探偵モンク』(2002-2009)では、天才的な頭脳で事件解決のヒントを見つけた後、荒らされた部屋に耐えられずに事件現場であることも無視して片付けを始めてしまう…そんな、これまでにない探偵像を作り上げたトニー・シャループ。

全8シーズンの本作で、なんとエミー賞主演男優賞(コメディシリーズ部門)に8年連続ノミネート!2003年、2005年、2006年には見事受賞も果たしています。ゴールデン・グローブ賞でも2003年にコメディシリーズ部門主演男優賞を受賞しており、愛すべき難儀な名探偵として、人々の記憶に残り続ける素晴らしい結果を収めました。

さて、そんなトニー・シャループ。2017年からスタートしたドラマシリーズ『マーベラス・ミセス・メイゼル』に、主人公の父親役として出演しています。

ちなみに、ピクサー映画『カーズ』シリーズに登場する、イタリアの風を感じるおしゃれな車ルイジ(フィアット500)の声をはじめ、数々のアニメーション作品で声優としても活躍していますよ!

 

【(2)キャスト紹介】モンク役トニー・シャループはエミー賞8年連続ノミネート!

トニー・シャループ/エイドリアン・モンク役

潔癖症、高所恐怖症、先端恐怖症、運転恐怖症、牛乳恐怖症、美女恐怖症…などなど、数々の神経症に悩まされながらも、警察官への復職を目指す探偵エイドリアン・モンクを演じるのは、トニー・シャループ。

何と言って本作『名探偵モンク』が一番有名だと思いますが、個人的には映画『メン・イン・ブラック』(1997)、『メン・イン・ブラック2』(2002)に登場する宇宙人、ジーブス役もとても印象に残っています。インチキブランド時計を売っている怪しい店…というのは仮の姿で、本当は宇宙のテクノロジー商品を違法に取り扱う怪しい店の店長でした(よく頭を吹っ飛ばされているアノ人です)。

『名探偵モンク』(2002-2009)では、天才的な頭脳で事件解決のヒントを見つけた後、荒らされた部屋に耐えられずに事件現場であることも無視して片付けを始めてしまう…そんな、これまでにない探偵像を作り上げたトニー・シャループ。

全8シーズンの本作で、なんとエミー賞主演男優賞(コメディシリーズ部門)に8年連続ノミネート!2003年、2005年、2006年には見事受賞も果たしています。ゴールデン・グローブ賞でも2003年にコメディシリーズ部門主演男優賞を受賞しており、愛すべき難儀な名探偵として、人々の記憶に残り続ける素晴らしい結果を収めました。

さて、そんなトニー・シャループ。2017年からスタートしたドラマシリーズ『マーベラス・ミセス・メイゼル』に、主人公の父親役として出演しています。

ちなみに、ピクサー映画『カーズ』シリーズに登場する、イタリアの風を感じるおしゃれな車ルイジ(フィアット500)の声をはじめ、数々のアニメーション作品で声優としても活躍していますよ!

 

【(3)才知あふれるクリエイター&豪華なゲストスター】

チームで魅力あふれる作品を生み出したクリエイターたち

多くの神経症を抱えた元刑事が名推理を披露する本作。笑える中でもキャラクター同士の思いやりが感じ取れる深い会話が楽しめるこのドラマでクリエイターを務めたのは、『サタデー・ナイト・ライブ』や『Late Night with David Letterman(原題)』など数々のTV番組で脚本を手掛け、2018年にNetflix(ネットフリックス)で配信されたミステリードラマ『THE GOOD COP/グッド・コップ』の製作も務めたアンディ・ブレックマン。

さらに脚本全体の構成や編集には、彼の兄弟で同じくクリエイターであるデイヴィッド・ブレックマンも参加しています!

また、全125話あるストーリーの中で計35エピソードの監督を務めたのは、『新スーパーマン』(1993-1997)や『BONES』(2005-2017)の製作にも参加していたランドール・ジスク。

『名探偵モンク』シーズン3第9話「ぶっ飛びモンク(Mr. Monk Takes His Medicine)」の監督も務め、2005年のエミー賞監督賞(コメディシリーズ部門)にもノミネートされました!
本作の製作総指揮には、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『ザ・ファイター』(2010)や、『マペッツ』(2011)、『ワンダー 君は太陽』(2017)、『イン・トゥ・ザ・スカイ 気球で世界を変えたふたり』(2020)など幅広い作品の製作に参加しているプロデューサー、デヴィッド・ホバーマンも参加!

完全犯罪を成し遂げたと油断する犯人を追い詰めるモンクの鋭い推理劇、愛にあふれたセリフ回し、時にクスッと笑えて、時にじんわり涙腺にクる深いストーリーは、こうした一流のクリエイターが終結したことにより生まれました。

ゲストスターも要チェック!

各エピソードに登場するゲストスターも要チェックです!

シーズン1第11話「盲目の目撃者(Mr. Monk and the Red-Headed Stranger)」には、カントリー・ミュージックのレジェンド、ウィリー・ネルソンが本人役で登場!

劇中では、トニー・シャループのトランペットとウィリー・ネルソンのギターという貴重すぎるセッションが見れる回となっております。これは必見エピソードですよ…!

また、シーズン2第11話「おかしな兄弟(Mr. Monk and the Three Pies)」では、エイドリアンの兄アンブローズ役として、ジョン・タトゥーロが初登場!広場恐怖症によって30年以上も一人暮らしの実家から外に出たことがない、という彼もまた複雑な事情を抱えるキャラクターで、計3回ゲスト出演しています。

ジョン・タトゥーロと言えば、『薔薇の名前』(2019)や『プロット・アゲンスト・アメリカ』(2020)など近年もドラマを中心に活躍していますね。

シーズン2第16話「塀の中の殺人(Mr. Monk Goes to Jail)」では、『マチェーテ』シリーズで有名なダニー・トレホが出演!

顔はいかつい…けどいい人!みたいな役も多い俳優さんですね。顔はいかつく、そして本当に怖い人だった、という役も多いですが。

個人的には『スパイキッズ』シリーズに登場する、ガジェットの発明家で心優しいイサドール叔父さん役がとても印象に残っています(実は役の名前の一部にそのまんま“マチェーテ”が入っています)。

 

【(4)鮮やかな推理ショー&涙腺が緩む優しいストーリー】

かつては伝説の刑事として名を馳せ、数々の難事件を解決に導いてきたエイドリアン・モンク。

ところが、最愛の妻トルーディを殺害されるという事件をきっかけに、強迫神経症が悪化。さらに複数の神経症が併発してしまったことで、犯罪捜査はもちろん、日常生活もままならないほどに参ってしまいます。

何とかかつての警察官の職に復帰したいものの、握手をすればウェットティッシュが手放せず、他人の服の皺や汚れが異常なほど目につき、地面に落ちたものはハンカチで包まなければ拾えない…そんな状態なので、なかなかカウンセリングでも復職への許可がもらえません。

そんな、生きづらさを抱える主人公のドラマなので、彼に感情移入できる人もいれば、とことん彼のことが理解できないまま観ていくことになる人もいるかと思います。

ドラマの中でもそれは同様で。ほかの人にとっては何でもないことでストップしてしまうモンクのことを理解できる人など、亡き妻トルーディを除けば、彼のカウンセリングを担当しているクローガー先生くらいです。

彼の看護師シャローナや、アシスタントのナタリーですら、彼の苦悩を完璧に理解はできません。

でも、それが当たり前なんだと思います。「なぜそんなに怖いのか」はわからなくても、「その人にとってはそれが恐ろしいのだ」ということだけでも分かれば、可能な限りそれを避けてあげることはできるはず。

モンクの周りの人たちは、そういう形で彼が少しでも居心地がよくなるように、自分なりのやり方で社会に関われるように、そっと(時には大きな労力の伴う)サポートをしてくれます。

モンクの元上司ストットルマイヤー警部も同様で、モンクの視点からすると、彼はとんでもなく意地悪に見えてしまう瞬間もあるのですが、実は警部自身が誰よりもモンクの能力を認めていて、復帰できることを願っています。

警察官である、ということは、非常事態にいつでも対応できなければなりません。危険な人物をどんな状況でも拘束できなければなりませんし、銃を持たなければならない場面もあります。そのようなシーンでも、モンクが一人で対処できるようにならなければ、本当の意味で復職できる、と背中を押すことはできないと警部は知っているからこそ、厳しい目でモンクを見定めなければならない。

そんな葛藤も垣間見える、実はかなり良いキャラクターなんです…!

ホームズのような鋭い観察眼でヒントを見つけ、ポワロのような推理力で事件を紐解く能力を持っているにも関わらず、他人からの評価など露程も気に欠けないホームズや、気に入らないことがあればすぐに態度で示すポワロのような意志の強さを持ち合わせていないモンクさんは、当時ただのミステリー好きな10代だった筆者にとってとにかく新鮮に映りました。たしか、再放送かDVDで見ていたと思います。

誰よりもたくさん事件のヒントを見つけられる目を持っているのに、泥やほこりに気を取られ、週に一度のカウンセリングで心の修復を図るモンクさん。

そして、彼の過敏さに苛立ちながらも、彼を庇い、助け、支える周囲のキャラクターとのやり取りも当時の筆者の心に響くものがありました。

相手のことを完璧に理解できなくても、一緒にいることはできる。分かるところだけ分かれば良い。

冗談抜きで悩み多き10代だった筆者にとって、生きづらさを抱えたままで踏ん張るモンクさんの姿は心の栄養剤でした。

もちろんミステリードラマとしてもかなり面白く、一話45分ぐらいなのでとても見やすい作品です。謎解きの合間に描かれる登場人物たちのセリフも、クスっと笑えるのに心の奥にじんわりと沁みる素敵なものばかりですので、ぜひ初見の方も、もう一度という方にもオススメしたい!

今回は『名探偵モンク』の魅力についてご紹介しました。
長くなりましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!