© Shaftesbury/Pope Productions
人間にとって犬はとても身近な存在。ペットとしてパートナーとして、そして映画やドラマの中では主人公として、脇役として大活躍しています。健気な姿に涙したり、人間との絆に感動したり、愛くるしい姿に笑ったり、ぬくもりに触れて優しい気持ちになったり、知性を発揮して事件を解決する姿に驚いたりと、様々な感情をもたらしてくれる尊い存在を存分に堪能できる、犬の魅力がたっぷり詰まった、犬が活躍するドラマ、映画を紹介します!
かわいい、観るだけで癒される、笑える、賢さに感心する、忠誠心に胸を打たれるなど、様々な感情をもたらしてくれるワンコ映画&ドラマ。犬好きな方、犬を飼っている方はもちろん、犬は大好きだけど家では飼えない、事情があって離れて暮らしているといった理由から映画やドラマでその魅力を堪能している方もいらっしゃるのではないでしょうか。犬が登場する映画やドラマは、「犬を近くに感じたい!」そんな思いを叶えてくれます。
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
価格:1,572円(税込)
発売中
©︎ 2016 Universal Studios and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(85)、『HACHI 約束の犬』(09)のラッセ・ハルストレム監督が手がけた犬映画の大定番! ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーは、自分の命を救ってくれた少年イーサンと固い絆で結ばれていきます。やがて寿命を終えたベイリーですが、愛するイーサンにまた会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すように。3度目の生まれ変わりでようやくイーサンに出会えたベイリーは、自身に与えられたある使命に気づく……といった物語が描かれます。ベイリーが生まれ変わって過ごす犬の人生はいいことばかりではありません。いい飼い主もいればそうでない場合もあります。イーサンに会いたい、その想いだけで必死に他の犬の人生を生き、生まれ変わりを繰り返すベイリーの姿に胸を打たれます。犬を飼うこと、人間のパートナーとしての犬の存在、犬と生きることについて深く考えさせられる感動作です。ベイリーが再び大活躍する、続編『僕のワンダフル・ジャーニー』(19)にも注目!
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
価格:1,572円(税込)
発売中
©︎ 2019 Universal Studios. All Rights Reserved.
飼い主がいない間のペットたちが巻き起こす騒動を描いた人気アニメ映画『ペット』のシリーズ2弾。ニューヨークを舞台に犬のマックスとデュークをはじめとした個性的なペットたちに、新たな仲間が加わり、さらなる大騒動を巻き起こします。ワンちゃんはアニメになってもとってもキュート。本作には8匹の犬が登場しているのも大きな見どころです。ジャックラッセルテリアのマックスは心配性が原因でエリザベスカラーをつけられてしまうことに。しかしその姿(特に表情!)も愛おしくてたまりません。メラニアンのギジェットはマックスのことが大好き。本作では猫に扮した姿もお披露目し、魅力溢れるシーンが盛りだくさんです。ウェルシュシープドッグのルースターは面倒見のよい働き者の牧羊犬。犬なのになぜかにわとりの名前がつけられてしまった可哀想なワンコです。そのほか、マックスの家にやってきた雑種のデューク、シーズーのデイジー、バセットハウンドのポップス、ダックスフンドのバディ、パグのメルなど個性豊かな犬たちのかわいい姿が堪能できます。
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
価格:2,075円(税込)
発売中
©︎ 1991UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
犬嫌いの父親がいる一家に、ひょんなことから住みついた大型犬セントバーナードの大活躍を描いたコメディーです。ペット泥棒から逃げたセントバーナード犬の子犬は、5人家族のニュートン家に迷い込みます。ベートーベンと名付けられた子犬は、ニュートン家ですくすくと成長していくのですが、再び魔の手が迫ってきて…。ベートーベンが犬嫌いのジョージの愛を手にするまでの姿がとにかくかわいい! セントバーナードの賢さはもちろん、優しくて温厚な姿もしっかりと描かれています。ベートーベンの大きい体も相まって、ドタバタも面白さも増しています。まるでコントのような犬嫌いのジョージとのやりとりに思いっきり笑い、宿敵・ペット泥棒との対決でスカッとできます。
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
価格:1,572円(税込)
発売中
©︎ 2021, 2022 Paramount Pictures.
大きくなっても子犬のかわいさは健在です。エミリーはニューヨーク・マンハッタンの公園で赤い子犬を広い、クリフォードと名付けます。エミリーからの愛情を一身に受けたクリフォードは、翌日とてつもなく大きな姿に。そんな状況の中、ある企業の社長がクリフォードをさらおうとし、エミリーや友人のオーウェンら、エミリーのおじさんのケイシー、そして個性豊かな近所の人々もクリフォードを守ろうと奔走します。驚くほど大きな姿になっても中身は子犬のまま。大きな体に似つかわしくない仕草や行動のギャップに笑えます。笑える映画であると同時に「愛」についても考えさせられます。赤くて巨大なクリフォードはいわゆる“普通”の子犬には見えません。エミリーは自身の心の隙間を埋めてくれた大切な存在を、ほかと“違うだけ”と表現します。エミリーから注がれた愛情の分だけ大きくなったクリフォードの姿から、重要なのは愛であること、そして違うこと、多様性を受け入れようというメッセージが伝わってきます。
©︎BetaFilm
ジャーマン・シェパードと刑事がバディで事件を捜査する人気ミステリー「レックス・シリーズ」のオリジナル版で1994年から2004年まで放送。舞台はウィーンです。妻と離婚した直後で精神的に不安定な殺人課の刑事・モーザーは、担当官が殉死したことで意気消沈する警察犬・レックスと出会い、引き取ることを決めます。ウィーン警察殺人課の犬刑事となったレックスと、レックスとの共同生活を通して立ち直っていくモーザー。二人はやがて深い絆で結ばれていく様子に心が温まります。ちなみにシリーズを通してレックスとコンビを組む刑事は全部で3人。レックス役の犬たちも3代引き継がれています。追跡能力が高いとても優秀なレックスですが、普段はモノを隠したりするいたずらっ子な一面もあってほっこりします。大好物はオーストリア名物のサンドウィッチ”ヴルストゼンメル(Wurstsemmel)”に挟まれたハム、というもの愛らしい! ちょっと首をかしげた時の表情がとってもキュートです。
※ミステリーチャンネルのサイトへ遷移します。
© Shaftesbury/Pope Productions
ジャーマン・シェパードのレックスと刑事のモーザーがバディとなって事件を捜査する『レックス ~ウィーン警察シェパード犬刑事~』のカナダリメイク版。16歳の少女が連れ去られる現場を目撃したセントジョンズ市警察の刑事チャーリー・ハドソンと相棒の元警察犬レックス。ハドソンは逃走車とその後を追ったレックスも見失ってしまい…。捜査で誘拐犯は殺人容疑で拘留中の麻薬密売人の手下だと判明。さらに被害者の家からは、何丁もの銃が発見されるという事態に。果たしてレックスの行方は? そして誘拐の真の目的とは? 世界中でリメイクされるのも納得。レックスが優秀で頼れる存在であることも人気の大きな理由。冷静な判断力と行動力、その合間に可愛らしく首をかしげる姿を挟んでくるなど、巧みな演技で魅せてくれます!
番組情報:ハドソン&レックス~セントジョンズ警察シェパード犬刑事
© DOG’S LIFE SRL 2013
こちらは『レックス~ウィーン警察シェパード犬刑事~』のスピンオフで、舞台をオーストリア・ウィーンからイタリア・ローマに移したイタリア版です。本作では警部マルコとシェパード犬刑事のレックスが歴史あるローマの街を駆け抜けます。オリジナル版よりもスピードとクールさが増しています。コロッセオやサンタンジェロ城など、ローマならではの情景も見どころです。本作のレックスもとても優秀な警察犬。相棒としても頼れる存在です。強さと賢さを兼ね備え、怪我を負った相棒・マルコを救出するためにドアの鍵まで取ってしまうなど、息ぴったりの連携プレーでピンチを切り抜けることも。ちょっとクールな雰囲気も漂わせるイタリア版のレックスはレックス・シリーズきっての肉体派警部・マルコとのビジュアルのバランスもバッチリです。
© 2019 Bantry BAY, SAT1
はみ出し刑事と大型犬ロッキーが凶悪事件に挑む、一話完結型のポリス・アクション。舞台はドイツ・ベルリンです。ベルリン警察殺人捜査課の刑事・エリアスは事件の捜査中に大型犬に襲われてしまいます。エリアスを襲ったために殺処分寸前だったその大型犬をひょんなことで家に連れて帰り、ロッキーと名付けます。バディ・ロッキーの誕生です。ヨダレまみれになりながらもエリアスの力になろうとするロッキー、なんだかんだかわいがっているエリアスの姿がなんとも微笑ましい! エリアス、ロッキーのやりとりは笑えるのですが、ミステリー要素も満載でエリアスを取り巻く人々の人間模様も見どころです。
犬はもはやペットという存在ではありません。ドラマや映画では家族や相棒として登場しています。コメディーでも、ドキュメンタリーでも、バディものでも。作品のジャンルは問わず、登場人物と犬が触れ合う姿から、犬との向き合い方、付き合い方を改めて考えさせられます。犬好きな方もそうでない方も、犬づきあい、犬との接し方の参考資料として犬映画&ドラマを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(文:タナカシノブ)