今回は、数多の海外ドラマの中からアクションチャンネル＆ミステリーチャンネルで放送中（＆放送予定）のおすすめの刑事ドラマ＆警察ドラマをご紹介します。スリリングなアクションシーン満載のものから、じっくり謎解きが楽しめるミステリー作品まで幅広い作品が集まりました！【アクション編】【ミステリー編】と分けて紹介していきますので、ぜひお気に入りの作品を見つけてください。

【アクション編】

シカゴP.D.

シカゴ警察21分署特捜班の活躍を描いた『シカゴP.D.』。シリーズ一作目である『シカゴ・ファイア』シーズン1に登場した悪徳警官フランク・ボイドを主人公に描いたシリーズですが、本家にも勝るとも劣らない人気を獲得していますね。シカゴの街と愛する人々を守るためなら悪と呼ばれることさえためらわないボイドに、いつの間にか夢中になること間違いなしです。本国アメリカでは2024年1月からシーズン11の放送もスタートしています！

シカゴP.D.｜アクションチャンネル

© 2021 NBCUniversal Media, LLC.

ハドソン＆レックス～セントジョンズ警察シェパード犬刑事

シェパード犬レックスとその相棒ハドソン刑事の活躍を描いた『ハドソン＆レックス～セントジョンズ警察シェパード犬刑事』。ワンコならではの鋭い感覚で事件の手がかりを探し出し、相棒と息を合わせて危険な犯人に立ち向かうレックスの、時に頼もしく、時に愛くるしい姿が魅力のシリーズです。本国カナダではすでにシーズン6が放送中とのこと！1994年にオーストリアで放送開始されたオリジナル版『レックス～ウィーン警察シェパード犬刑事～』と、舞台をイタリアに移したスピンオフ作品『マルコ＆レックス～ローマ警察シェパード犬刑事』もお見逃しなく！

ハドソン＆レックス｜アクションチャンネル

© Shaftesbury_Pope Productions

リサーチ・ユニット～ボルドー重犯罪部

フランスで2006年から続くロングランヒットシリーズ『リサーチ・ユニット～ボルドー重犯罪部』。事件の被害者が死の直前に経験したことが見える「ビジョン」という特殊な能力を持つベルニエ准尉が率いるボルドー重犯罪部の活躍を描いています。こう書いてしまうと若干SFっぽさがありますが、ストーリーは「足で捜査する」かなり硬派な刑事ドラマです。

フランス国家憲兵隊の特殊部隊であり各方面の専門家が集まるエリートチームのボルドー重犯罪部ですが、軍直轄の捜査機関ならではの苦労があるシーンも垣間見え、ほかのドラマとはまた違う魅力があります。2024年5月には、日本初上陸となるシーズン6＆7を含めた一挙放送も予定されていますので、お楽しみに！

リサーチ・ユニット～ボルドー重犯罪部｜アクションチャンネル

ザ・チーム ヨーロッパ大捜査線

デンマーク・ドイツ・ベルギーの3ヵ国の捜査機関による合同チームが、シリアの美術品を狙う国際テロ組織との戦いに挑む姿を描いた『ザ・チーム ヨーロッパ大捜査線』。デンマークの施設に身を寄せる難民たちを狙った襲撃事件が、やがてヨーロッパ全土を巻き込む国際テロ組織へとつながっていく緊張感のあるストーリーが見どころです。人種も文化もさまざまなヨーロッパ各国の協力によって実現した大規模な場面展開も必見ですね。

シリーズごとにキャストを総入れ替えして制作される『ザ・チーム』ですが、なんと、2015年に制作された『ザ・チーム ヨーロッパ大捜査線～3都市連続殺人事件』が、4月にアクションチャンネルで日本独占初放送されます！『SHERLOCK シャーロック』シーズン3のチャールズ・マグヌセン役で強烈な印象を残したデンマークの俳優ラールス・ミケルセン（あのマッツ・ミケルセンのお兄様です）が主演を務めていますよ。

ザ・チーム ヨーロッパ大捜査線｜アクションチャンネル

ザ・チーム ヨーロッパ大捜査線～3都市連続殺人事件｜アクションチャンネル

© 2015, produced by Network Movie, Lunanime, Nordisk Film and Superfilm
© 2018 Network MovieLunanimeNordisk FilmSuperfilm

クローザー＆MAJOR CRIMES～重大犯罪課

CIA仕込みの巧みな尋問技術で数々の犯人から自白を引き出してきた”クローザー”、ブレンダ・ジョンソンとロス市警の刑事たちの活躍を描いた1話完結のクライム・サスペンス『クローザー』。本作の魅力はなんといっても、主人公ブレンダの個性的なキャラクターですね。数多くの難事件を解決に導いてきたその手腕を買われてロス市警へとやってきた彼女は、その前評判に違わない働きで徐々にチームの信頼を勝ち取っていきます。

まさに仕事がデキる女性、といった感じの彼女ですが、スイーツ依存症気味で整理整頓がとことん苦手……という弱点も。シリーズを重ねるごとに新たな魅力を発揮してきたブレンダを演じたキーラ・セジウィックは、2005年の放送開始以来数々のTV賞にノミネート。2007年にはゴールデン・グローブ主演女優賞を獲得しました！

本作のスピンオフである『MAJOR CRIMES～重大犯罪課』では、『クローザー』シーズン5よりたびたび登場していた元FID（武力犯罪調査課）のシャロン・レイダー警部がブレンダに代わり重大犯罪課のチーフに。もともとは内務調査の任務を帯びてブレンダの前に現れたシャロンでしたが、顔を突き合せれば喧嘩寸前……という険悪ムードで始まった二人の関係も、シーズンを経ていつの間にか共同戦線を張る戦友のような立ち位置に。

ブレンダが去ったあとの重大犯罪課を仕切るシャロンは、豊富な司法取引の知識と経験を活かして、彼女ならではのやり方で凶悪な犯罪者たちを追い詰めていきます。重大犯罪課には新たなメンバーも加わりつつ、『クローザー』の頃からのおなじみの面々が揃っており、当然ながらシャロンに対して警戒心の塊です。そんな彼らが次第に心を開いていく様子が丁寧に描かれたストーリーは、凶悪犯罪をテーマにして刑事ドラマでありながらきっと胸が熱くなると思います。

クローザー｜アクションチャンネル

MAJOR CRIMES ～重大犯罪課｜アクションチャンネル

© Warner Bros. Entertainment Inc.

【ミステリー編】

私は刑事ロボスコ 南イタリアの事件簿

生まれ育った故郷、イタリア南部の町バーリの警察署に副署長として勤務するロリータ・ロボスコの活躍を描いた『私は刑事ロボスコ 南イタリアの事件簿』。町の治安を守るという職務に情熱を捧げるロリータは、鋭い観察眼と、捜査に関する卓越した専門知識でもってチームを指揮して難事件の解決に臨んでいきます。

優秀な刑事であり頼れるボスでもある彼女ですが、私生活に関しては謎に包まれた部分も多く、独身でいることの理由は、誰かに聞かれたときにいつでも使えるように準備している言い訳以外にも何かが隠されているようで。凶悪犯罪の真相に迫る各エピソードで少しずつ明らかになる彼女自身の人生にかかわる大きな謎であり、イタリアの美しい風景、素敵な美食の数々に彩られたドラマをより一層見ごたえのあるものにしています。

私は刑事ロボスコ 南イタリアの事件簿｜ミステリーチャンネル

© 2022 BIBI FILM TV-ZOCOTOCO

もう一人のバーナビー警部

イギリスで1997年から続くロングランヒットシリーズ『バーナビー警部』。2011年制作のシーズン13をもって長きにわたってコーストン署で事件捜査を担当してきたトム・バーナビー警部（ジョン・ネトルズ）がついに引退を決意。彼の後任としてやってきた従弟のジョン・バーナビー警部（ニール・ダッジェオン）を主人公に『もう一人のバーナビー警部』として新たなスタートを切りました（本国では同じ「Midsomer Murders」のままでシーズン更新）。

愛妻家で子煩悩、若い巡査部長をこき使いながら彼らの成長を応援し、検視官とは軽口を叩きあえる仲……などなど共通点の多い二人のバーナビー警部ですが、新たなシーズンならではの魅力もたくさんあります。どっしりと構えた頼れる警部であるジョンも、家に帰ればよちよち歩きの愛娘を甘やかすパパさんに早変わり。おうちにはかわいいワンコもおり、落ち着いたミドルシニアの優雅な夫婦という雰囲気だったトムとはまた違う魅力を発見できるはずです。

もう一人のバーナビー警部｜ミステリーチャンネル

© Bentley Productions & A3MI

警部補アーノルド～チェルシー捜査ファイル

ロンドンの中でもとりわけ富裕層が多い高級住宅街チェルシーを舞台に、おんぼろハウスボート暮らしの庶民派刑事アーノルドが、相棒のプリヤとともに凶悪犯罪の解決に奔走する『警部補アーノルド～チェルシー捜査ファイル』。

父を亡くし、妻とも離婚したばかりという不幸続きの警部補アーノルドの相棒は、産休から復帰したばかりで私生活と仕事のバランスに悩む刑事プリヤ。どちらも簡単には解決できない悩みを抱え、しかもあまり誰かに相談するタイプではないものの、チェルシーで起こる数々の奇妙な犯罪を前に良いコンビネーションを発揮して事件の捜査に乗り出していきます。なお、シーズン2では新たに迎えた相棒とともに事件解決に挑みます。謎解きをしっかりと楽しめる正統派のミステリーを求める方にぜひおすすめしたい作品です。

警部補アーノルド～チェルシー捜査ファイル｜ミステリーチャンネル

© BBC Studios

ヴェラ～信念の女警部～

イングランド北東部の街を舞台にヴェラ・スタンホープ警部がチームを率いて陰惨な事件を解決する『ヴェラ～信念の女警部～』。一度事件の捜査に着手したら寝食も忘れて捜査に没頭してしまう仕事人間のヴェラは、その苛烈な気質と歯に衣着せぬ物言いで相手を圧倒してしまうことが多いのが玉に瑕。しかし、事件の手がかりを一つとして見逃さない徹底的な捜査と、事件の関係者の心に真っ向から向き合う唯一無二の話術によって、数々の難事件を解決に導いてきました。

部下たちはそんな彼女を尊敬しつつ、他者に無茶ぶりするのと同じくらい自らの体も顧みないヴェラに「ちゃんと家に帰って休んでください」とついつい苦言を呈することも。英国を代表する推理作家のひとりアン・クリーヴス原作ならではの圧巻のシナリオで、個人的には一話ごとの消費カロリーがかなり高い作品だと思います。

ヴェラ～信念の女警部～｜ミステリーチャンネル

© ITV Studios Limited 2023

シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿

旧型の車とカントリーミュージックをこよなく愛する変わり者の警部が、自然豊かな町ブロークンウッドで起こる難事件の解決に挑む『シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿』。暖かい陽光がさんさんと降り注ぎ、どこまでも広がる農場でのびのびと草を食む羊たち……なんとも穏やかな風景が広がるブロークンウッドの町ですが、こんな場所でも事件は起きてしまうのです。

都会からやってきた（実は）エリート刑事のシェパード警部は、新たに部下になった刑事ケイトリンとサムを率いて、一見平和に見えるこの街に隠れている悪意を暴いていきます。ストリーミングサービスでなんでも手に入るようになった現代で今もなおカセットテープをこよなく愛し、事件の手がかりを求めて遺体に話しかけ、元妻の数をかたくなに明らかにしない風変りなシェパード警部。見始めると、この個性の強さが癖になる魅力的な主人公です。

シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿｜ミステリーチャンネル

© South Pacific Pictures and all3media international

最後に

今回は、アクションチャンネル＆ミステリーチャンネルで放送中（＆放送予定）の海外ドラマの中から、【アクション編】【ミステリー編】として10作品をご紹介しました。エピソードに一回は銃撃戦が入るようなアクション多めの作品が見たいときもあれば、ゆっくりお茶を楽しみながら物語に入り込みたいミステリーを求める気分のときもあると思います。幅広い作品の中から、ぜひお気に入りの一作を見つけていただければ嬉しいです！

（文：うりまる）


 

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