株式会社AXNエンタテインメント

番組審議会

開催年月日 2023年(令和5年)12月1日
開催場所 株式会社AXNエンタテインメント 恵比寿オフィス会議室
出席者 重村一、明智惠子、内山隆、大宅映子、三枝成彰、中山雅葉子、脇田直枝(計7名)
審議番組 「BLACKOUT―ヨーロッパ大停電―」
放送日程 字幕版:12/23(土)夕方5:30から全6話一挙放送
番組内容 本作は、2012年にドイツで出版され、ベストセラーとなったディザスター・スリラー小説「ブラックアウト」が原作のドラマ化。サイバー攻撃によってヨーロッパ全土を襲った大停電によるパニックを描く一方、現代社会の根底を支える電気がなくなったとき、社会はどうなるのかをリアルに描き出している作品。
大規模停電が発生したヨーロッパを舞台に、指名手配犯となった主人公が逃亡しながら未曽有の大事件の真実を追うというストーリーを主軸に、ドイツのみならず国境をまたいだ数カ所で巻き起こる物語が同時進行し、現在と過去を行き来しながらしだいに真相が紐解かれていき、全6話とは思えない濃い内容で、視聴者を最後までひきつけるノンストップ・パニック・スリラー。
審議概要

各委員からのご意見まとめ

  • 過去いろいろなパニック作品があり、これからも様々なテーマでパニック作品が作られると思うが、重要なのは、「生命の危機が迫る中で、人はどう生きるのか?愛する人をどう守るのか?」ということ。その基本となる軸をきちんとおさえながら、複数の視点を編み込んでいく技法に作品の力を感じた。
  • 7~8年前に原作を読んだ。この話は文明社会の中で、一つを壊されると、どれだけ社会構造が壊れていくのか?という話。映像化されるのを楽しみにしいていたが、本作品は期待外れ。原作との違いを表現するにあたり、無理が生じているように感じた。
  • 電気がなくなると何が起こるか想像もできない。「中世の時代に戻る」という言葉があったが、どのような時代なのだろうと想像し、改めて恐怖を感じた面白いストーリーだった。
  • テレビドラマに求めるものが年齢を重ねるごとに変化していく。若いころは謎解きやエキサイティングな作品を求めていたが、最近はそういった作品についていけない。本作も複雑で入り込めなかった。
  • 同時多発的にいろいろな事象を見せる手法は面白いが、物語が複雑に絡み合い、画面の切り替えも早い為、何度か見直さない理解が難しい作品。
  • とても面白く拝見したが、物理的に画面が暗く、見にくかった。日本のテレビと比較して暗すぎる為、もう少し明るくできればよいと思った。
  • 地震などのディザスターにより、東京で大停電が起きた場合、設備の整ったビルは自家発電で耐えうるが、一般家庭となると難しい。停電時の対策(送電等)について考える機会になればよいと思った。

以上