株式会社AXNエンタテインメント

番組審議会

開催年月日 2024年(令和6年)5月16日
開催場所 株式会社AXNエンタテインメント 恵比寿オフィス会議室
出席者 重村一、明智惠子、内山隆、大宅映子、三枝成彰、脇田直枝(計6名)
審議番組 「デビルズ・リープ~娘を守れ!最強の親父」
放送日程 字幕版:7/21(日)夕方6:00から全2話一挙放送
番組内容 本作は、2021年にフランスTF1で放送されたアクション・スリラーで、610万人が視聴したと言われる大ヒットドラマ。密輸グループの犯罪を目撃してしまったために命を狙われることになった元特殊部隊員のポールが、山中を駆け巡り、自然を利用した壮大なアクションが繰り広げられる。
主人公ポールを演じるのは、フランスTF1で2009年から2020年まで放送された人気刑事ドラマ「Profilage(原題)」でメインキャストを務めたフィリップ・バス。本作では敵との戦闘だけでなく、崖から飛び降りたり、川を泳いで渡ったりと、体を張った激しいアクションをこなしている。
また本作は、地域圏の70%が山岳というフランスのオーヴェルニュ・ローヌ・アルプで撮影されており、山や滝、渓谷といった雄大な自然も見どころとなっている。
審議概要

各委員からのご意見まとめ

  • シナリオがきちんとできている。砦のシーンでの長まわしは見事。没入感があり表現のスキルが高く、戦略的に撮影されており、編集も優れている。あらゆることが正しく選択されているということで、ありがちなストーリーも面白くできると思った。
  • ベタなドラマ。移民についてもうすこし描いても良かったのではないか。
  • 綺麗な映像、アクション満載、父と娘の会話が面白く、楽しく見た。
  • 制作年を調べたところ、コロナど真ん中であり、山の中で楽に撮影できたのかと推察される。ある程度の完成度はあるため、悪くはないが、面白い作品ではない。
  • 美しくも厳しい景色の中で、現代の問題(越境移民)も扱っている、完成された素晴らしいドラマだと思った。また、娘が助けを呼ぶのに、警察に通報するのではなく友人にSNSで拡散してもらうという選択が現代的で興味深かった。
  • 父と娘の絆が深まっていく中に、次々と事件を組み込んでいく作り方のため、面白いがフランス版「ランボー」のような作り。アメリカの作品に批判的なフランス人が作ったとは思えない作品はあるが、ワンカットワンカットの構図が上手く、制作費がかかっているように見えた。

以上